まだまだ修行....
2025/01/19 16:30 コメント(0)
三味鏡(さんまいきょう)という言葉や意味をご存知ですか?
スポーツ選手ならご存知のかたもいらっしゃると思いますが、私は人生の折り返しをとおに過ぎているのに知りませんでした。
「心を一事に集中して雑念を離れた忘我の境地を指す言葉」
某有名球団の名選手であり名監督であった方(長嶋さんではない)のかたの話ですが、あるお寺の老子に「喝」を入れられ目が覚めたという逸話です。
打撃の真髄をつかむまでに、いままでどんな努力を積んできたかを老子に話すと、
「努力をするということは、まだ心に一物があるからだ。これを一生懸命やれば偉くなる。お金が入るという邪念は無いか?
そんなものは本当のプロではない。駆け出し以前の者のやることだ。
努力している気持ちが無くなるほどやってみろ!邪念を払え!! 」
この「喝」に大変ショックを受け、それからは無我夢中の壮絶な練習を始め、倒れては立ち上がり、また倒れては... を続け、これ以上は限界という段階を超越すると、今度は楽しさが湧いてきて、疲れも苦しさも忘れてしまう。
この三味鏡に達した時に「ボールが止まって見える」という感覚に襲われたとのことです。
マラソン選手も多いようですね。 ある苦しい地点を過ぎたら体が軽くなり、前へ前へと足が出ていくと聞いたことがあります。
スポーツに限らず、どんな仕事でも毎日努力を続けていれば、あるとき自分が気が付かなかった能力や才能が開花する瞬間があるとのことですので、苦の連続であっても「くさらず、あきらめず、焦らず」で、目の前のものにまずは対峙していってくださいませ。
うまく事が運ぶ時期がきっと来る。
それまでは謙虚にアドバイスや辛めの忠告にも耳を傾け、努力の糧にしていく。
雑念を離れたら、もっと楽しく過ごせしていける。
ひと昔前にこの三味鏡を知っていれば....こんなに遠回りしなくても良かったかなと思います。
まだまだ修行です。